アナログな給与管理がデジタル化して思ったこと

私が会社に入った1990年代後半は

● 38歳 : 女性の話
私が会社に入った1990年代後半は、会社がアナログからデジタルへと変動する時期だった。その頃は、学生が必ずしもパソコンを持っていない時代で、顧客への支払処理も既定の空欄に数字が書き込めるシートに、手書きで数字を埋め、振込先もカタカナで書き、という時代だった。だから当然、給与も会計課があれこれと手書きで処理していた様で、振込こそ銀行だったけれど、デジタル感はまだなかった。

しかし、2000年代に入って、対外交渉の記録や顧客管理が社内LANの独自システムを通常とする様になり、課長決済も印鑑ではなく、パソコン処理となった。だから課長が指一本打ちで、何やら決済処理をしている可愛らしい姿があった。それでもまだ残業記録や出勤簿等、手書きで回覧板の様な形をとっていたが、5年もするとこれも個人のパソコンで申請し、上司からの了解もパソコンとなった。
この様にして、徐々に他人から視覚化できる領域がなくなった様に思う。それはたとえば手書き処理の決済の時には、パートさんが下請け的に担当者の指示書に従って用紙にそれを書き込む事により、パートさんの目を通したチェック機能があったし、残業記録なんかも社員同士回覧板形式だったので、申告が正しい範囲、良識の範囲であるという予防的効果もあったのだ。
しかし、いまや隣の人の動きの最終段階が見えにくいのだ。
当然給与管理も徐々にデジタル化した様で、先ほどの残業申請が全てデジタル化した結果、対外的な支払処理も給与管理もデジタル化していき、結局支店での会計部門がその存在意義を失った。こうして、もはや2010年には我が支店の会計課がなくなり、その全ては大阪にある会計集中センターなるところに集約された。便利になったが、それは同時に労働者にとって我が首を絞める結果になっている様にも感じる。

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